ロゴ

育ちの支援オフィス

かんごの木

メビウスの輪: トラウマ支援の脱力系おべんきょう日記(2) クライエント体験

私の頭は難儀です。なかなか切り替えがうまくいかない不器用さに困るだけでなく、記憶が中途半端な画像で残ることが多いのです。
一度画像に変換して記憶して、それをまた文字に置き換えて出力しようとするので、実に日本語がまわりくどい(笑)
小学生のころ、作文がダメすぎて叱責され「作文がダメだったら生きていけないのか?」と内心強く反発していたことを思い出します。
これ、一種の傷つき体験ですよね。トラウマのなかま??? 
  
・・・ということで、家族機能研究所の斎藤学さんの著作なのですが、書棚に結構あります。
先日、トラウマのお勉強を違った角度からしてみようと思い、整理の悪い書棚をざーっとみて、ぱっと目にとまったのが・・・
『「自分のために生きていける」ということ』というタイトルでした。
私にとって、この手の本は、自分のために買うのではなく、ケアのために支援者として買う(あるいは教育等のために講師として買う)ことがほとんど。
この本も、ぱら~っとめくってみると、知っていることがたくさん書いてあるなという印象でした。
そのためか、読んだ形跡はあるのに、「どんな本だったのか」が頭に残っていない(笑)
    
この本を購入した頃(10年ほど前)の私は、本を、単に情報をとるだけのものとして扱っていたのでしょうね。
もちろん、それを目的に書かれている本も多いですから悪いとは言わないのですが、今の自分は、過去の自分の読み方を「ちょっと味気ないな」と感じるわけです。
なので、せっかく目にとまったのだから、今までと違った読み方をしてみよう・・・と思い、
書棚から取り出して手に取ったとき、帯に書いてある文字が目に飛び込んできました!

なんですかね、有無を言わさずの勢いで「あなた自身!」と言われちゃったわけで・・・
「そですね、わたし自身として読ませていただきます」となったわけです。
  
大なり小なり「人生は傷だらけになることだ」と思っている個人として読んでみました。
本当に個人として、面白いな~と思いました。
とくに、後ろの方、第5章 パワーゲームを降りて「魂の家族」をつくる っていうところが興味深く思いました。率直な感想を言えば、
「私がずーっと観察してきた現象と似ているし、私自身が大事にしていることと同じようなこと言ってるな~」 と思いました。
もっとまじめに読んでおいたらよかったなぁと後悔、だけど、たぶん今だから入ってきたんだろうなと思います。
それから、ちょっとショックだったのは、以下の4行でした。
-------------------------------------
あなたは、鏡に映る自分の目をじっと見つめながら、次のように言えますか?
  あなた、ステキよ。それでいいのよ、そのままでいいのよ。
  あなたは人に愛されて当然だし、受け入れられて当たり前なのよ。
もしいえないようなら、練習しましょう。             (p.156)
-------------------------------------
言えると思っていたんですけど、実際にやってみたら言えませんでした(笑)
他人には言えるのに、自分には言えないんだ!と、思いがけない発見でした。
  
そこで、こりゃいかん! と思い、この本で紹介されているアファメーションの電子書籍を購入してスマホに入れました。
西尾和美さんの本『今日一日のアファメーション ~ 自分を愛する365日』なんですけれど、とってもいいです。
毎日、一つずつなのがいいんですけれど、毎回、変わらない5行のメッセージが出てきます。それがよいです。
単純なことだけれど、頑張って生きることばかりに一生懸命になって、自分をケアすることを忘れていたんだなと思いました。
   
ここでこの記事を読まれているあなたは、セルフケアされていますか? そして、上記のセリフ、ご自身に対して言えますか?
    
こんなクライエント体験をしてみて、あらためて日常を振り返ると、わたしも、わたしのお友達も、
身近なところ(家族や友人関係)で有害な(トラウマティックな)社会関係を体験しているなと思います。
西尾さんの本の中にある「自分自身のほんのちょっとした言葉の使い方に注意してみましょう」・・・なんて、あぁ、面白いな~と思いました。
これって、物事を価値づける認識の内省と調整を促しているんだな・・・という感じで興味深いといいますか。
  
アファメーションと言えば、スピリチュアル系(魂系)のイメージですが、西尾さんのはそんな感じでもありません。
けれど、共通したものがあるのが何となく不思議です。
どんなカテゴリで研究されているとしても、行き着くところは似たようなものだったりするのかもしれませんね。
宇宙の法則といえば、スピリチュアル系も宇宙とか高次元とかいいますよね。  
F.ナイチンゲールは、神の存在についてたくさんの考察をされた方ですが、究極の宇宙の法則というものを信じていたようです。
知人にきいたところ、物理学の先端もかなりすごいことになっていて、宇宙論は宗教に近いものがあるとのこと。
こうなってくると、何が本当なのか全くわからないですが・・・
個人的には、宇宙の法則と言われたら、自然(宇宙)の一部として在る私として、それに身を委ねてみるものいいかな~と思います。
楽しく生きられそう(笑)
    
完璧に脱線しました。
今回は、クライエント体験をしてみた!というおはなしでした。
その後、色んな形で自分をメンテナンスする時間をとるようにして、アファメーションもちょっとした時間にスマホで見てみたりしています。
どうしても頭でっかちになるので、行動しないとなとも思います。  
気づいたことは、クライエントとして生きてみることが、支援者に本当に必要な資質を教えてくれること、
普通だ・当たり前だと思っていることに異なる光を当てることの大切さを教えてくれること でしょうか。
  
あなたも、セルフケアしてみてはいかがですか?
  

前
医療観察制度とわたし
カテゴリートップ
コラム
次
メビウスの輪: トラウマ支援の脱力系おべんきょう日記(3) クライエント体験の批判的考察?