人間も宇宙からみれば宇宙人!

2020年11月3日

専門の殻をやぶって外に出て、結果的に、あえて「ただの人」を選んだわたしですが……

どうやったら無難でわかりやすい自己紹介ができるのか、人知れず悩んでいます。

現在の状態に至った経緯を話すと長すぎてダメだし、枠をはずして何も持たなくなったので、持っているものを紹介することもできないし……ほんと、悩ましい。

研修では「経歴知りたい方はQRコードでこちらのページ(研究者総覧)をみてくださいね」と言えば簡単で、自己紹介の時間短縮になっていいんですけれど、初対面どうしの会合とか、冷や汗ものです。

ある程度お互いのことがわかりあえそうな場所では、「宇宙人です」とか「最近宇宙人になりました」とか言うことにしています。

「は?」「え? 宇宙人??」と言われたら、「宇宙からみれば人間も地球人という宇宙人……そういう感覚になったので、宇宙人ということにしました」とかなんとか(笑)

この突き抜け感が嫌な人は去って行きますが……なぜか精神保健関係の方は大丈夫なことが多いです。いや、むしろ歓迎される傾向がありますね。

どうやら、人間をカテゴライズ(分類とか価値づけとか)しないからのようです。宇宙人という概念に、人間社会の属性って無いじゃないですか。それが安心できるみたい。そんなことが最近わかってきました。

先日、研究会でご一緒している仲間の一人から、こんなことを言われたんです。

「みみさんの宇宙人ね、いいわ」

驚いたのですが、概要はこんな感じです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ある支援事業所の利用者さんが、体調が悪くて、なんとかしてあげないと……という状態だったんだそうです。けれど、その方、女性の支援者が嫌だっておっしゃったんだそうですよ。トラウマがあったようで。

それで、男性の支援者を紹介したら、男性も嫌だっておっしゃったんですって。それも色々理由があったそうで、それはそれで、そうだろうな……と。

そこでご本人に「女でも男でもないスタッフだったらいいんですか?」ってきいたら、うなづいたんだそうです。

「そうか困ったな……ウチの事業所には男と女しか……」そのとき、ピンときたんですって。あ、宇宙人はどうだろう? って(笑)

で、「宇宙人はどう?」ってきいてみたら、OKしてくれたんですって!(笑)

「いいわ、みみさん。宇宙人、イケてる」って、しみじみと言ってくださいました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最後に、笑わないでしみじみしていただけるのが大変嬉しい限りなんですが(笑)

これで気づいたことがあるんです。

この利用者さんの話、別に性別がどうとか、そういう話じゃありませんよね。

人間の尺度で何も価値づけられずに、ただ「あ、人間(=地球人)だね」って言ってもらえるのがいいって話なんです、たぶん!

この利用者さんにとって、宇宙人って、直感的に、無償の愛の象徴(生きるために身を預けられる安心の象徴)だったんだなとおもいました。

だって、本物の宇宙人が来るはずないでしょう? どう考えたって、支援事業所に居る職員は人間だもの(笑) 現に、この方、人間の支援者(結局、男性か女性のどちらか)を受けいれたわけですしね。少なくとも、この方は、本物の宇宙人がよかったわけではないんです。同時に、人間の男性や女性が本気で嫌だったわけでもない。要は、自分でいられる安心できる人がよかっただけなんです。

人間は、生まれたときには名前も戸籍(ID)もないし、生まれてきたそのままをただ受け取られて生き始めるんですよね。直後から、色んなラベルやらカテゴリやらがついて、いいだの悪いだのいろいろしつけられて、学習して、色々な説明がくっついた「自分」になっていきますけれどね。

本来は、ただの人間でいたいんですよね……。わたしもそうです。

専門の枠をはずしたのって、対象者をまるっと受容する究極のケアを実現したいなと思ったからこそなのですが……

やっぱり新しいラベルは「宇宙人」でいいのかもしれませんね。宇宙は制限がありませんから、差別も偏見もないし、いいですよ。人間として生きてることに変わりないですが、常に宇宙人的な枠のなさを意識する……それっていいなとおもいます。

気づきの記念に、宇宙人キーホルダーの写真を貼り付けておくことにしましょう。

これは、今年の自主研修(年1回、ひとりで職員旅行してます)で行ってきた天文台のお土産です。

バックは宇宙大図鑑。宇宙も面白いですよ。

こころの声を聴くこと 温まるおしごと